
バイオプラスチックを使った
一包化包装は可能か?
持続可能性に注目
患者さんに合わせた個別包装は、介護を必要とする方や慢性疾患の患者さん、家族の介護者の方にとって様々な有用性があるだけでなく、栄養補助食品やビタミン剤などの生活用品についても利便性を高めています。個別包装は、投薬ミスの防止や服薬遵守の確保に役立ちますが、一方で持続可能性の問題をはらんでいます。
ヨーロッパのいくつかの国では、プラスチックゴミを減らすために、レジ袋の使用禁止、使い捨て用品のデポジット(預かり金)制度など、さまざまなプログラムが実施された結果、いくつかの質問が出ています。環境面での影響はどうなのでしょうか?また、分包紙をバイオベース素材で生物分解可能なものにする可能性はあるのでしょうか?
長期的なビジョン
食品包装と同様に、医薬品包装にも安全性、安定性、衛生面での厳しい要件が規定されています。同時に、ほぼすべての国で、リサイクル可能な材料には独自のリサイクルシステムがあります。
現在使用中の分包紙は複数の素材が混在していますが、ドイツでは「グリーンドット」を介してリサイクルループに投入することができます。長期的なビジョンとしては、バイオベース(生物由来)で、かつ生物分解可能な包装材を開発したいと考えています。たとえば、セルロース、トウモロコシ、サトウキビなどの再生可能な原料から作られ、完全に堆肥化できる医薬品包装剤が可能になるでしょう。

環境にやさしい持続可能な包装材の追求
分包機の機械メーカーは、持続可能性の面でも責任を認識しています。そのため、各社は「環境にやさしい持続可能な包装材を求める声に応える」ことを目標に掲げています。
BD Rowa™ソリューションのチームもこのビジョンを追求しており、すでに生分解性の素材を試験中です。短期的には、大部分が生物由来であり、かつ規制や技術的要件をすべて満たし、顧客の要望にも応えることができる分包紙を開発することを目標としています。また、欧州委員会でも医薬品包装材の統一された廃棄方法に取り組んでいます。
※海外の情報を掲載しています。すべての内容が、日本にあてはまるものではありません。
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