securPharm—セキュリティネットワークのプレーヤー
システムの中で誰がどのような役割を担うのか?
新しいEUの偽造医薬品に関する指令は、製造業者から卸売業者、薬局に至るまで、ドイツおよびヨーロッパの医薬品サプライチェーンのすべての関係者に関わります。それぞれのプレーヤーは合法的なサプライチェーンへの偽造医薬品の導入を防止するために、このセキュリティネットワークにおいて重要な役割を担っています。この目的のために、医薬品の包装にはさまざまなセキュリティシステムが装備されています。
- 固有のシリアル番号 – 各番号は一度だけ割り当てられます
- 改ざん防止機能 – タブまたはシール
では、実際に誰がどのような役割を担っているのでしょうか?
新しいEUの偽造医薬品に関する指令は、製造業者から卸売業者、薬局に至るまで、ドイツおよびヨーロッパの医薬品サプライチェーンのすべての関係者に関わります。それぞれのプレーヤーは合法的なサプライチェーンへの偽造医薬品の導入を防止するために、このセキュリティネットワークにおいて重要な役割を担っています。この目的のために、医薬品の包装にはさまざまなセキュリティシステムが装備されています。
製薬メーカー
サプライチェーンは製造業者から始まります。製薬メーカーは製薬工程で固有のシリアル番号を生成し、データベース(European HUB – European Medicines Verification System)にアップロードします。このシリアル番号は、バッチ番号と有効期限とともに、包装に印刷されているデータマトリックスコードに含まれています。
卸売業者
卸売業者は、薬局や他の卸売業者から返品された包装物や、製薬メーカーやその委託をうけた卸売業者から供給されていない医薬品のセキュリティ対策をチェックすることだけが求められます。しかし、2月9日からは書類の一括追跡が義務化されており、ここでも文書化の必要性が高まっています。
逆輸入業者や並行輸入業者は、輸出の際に確認が必要な医薬品をチェックし、チェックアウトすることが求められます。
薬局
薬局では、最終的なセキュリティチェックを行います。お客様に医薬品を引き渡す際にバーコードをスキャンします。その情報はリアルタイムで中央安全HUBに送信され、番号が検証されます。結果が肯定的であれば、当該製品は承認され、システムからチェックアウトされます。否定的な結果の場合、当該製品は薬局で保管され、卸売業者に返却されます。薬局ロボットを使えば、入荷時にすでに製品がチェックされているので、売り場で気まずい思いをしなくて済むというメリットがあります。
出典:
securPharm e.V.
※海外の情報を掲載しています。すべての内容が、日本にあてはまるものではありません。
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