自分の薬局に最も適した
デジタルソリューションの選択
選択に役立つガイドライン
ニュースサービス、オンラインストア、デジタルディスプレイなど- 薬局で利用できるデジタルソリューションのポートフォリオは多岐にわたるため、自分の薬局に適したソリューションを見つけるのは困難です。ここでは、薬剤師の方々が自分の薬局に適した選択をするための簡単なガイドをご紹介します。
1)ターゲット層への問いかけ
あるデジタルソリューションに賛成するか、反対するかを決める前に、自社の戦略を明確にすることが重要です。つまり、現在そしてこの先、お客様の求めるものは何か、それは自分のビジネスにどのような影響を与えるのか、そして数年後に自分はどうなっていたいのか、ということです。たとえば、大規模な医療施設の中にある薬局で、ほとんどのお客様が診察を受けた後に直接薬局を訪れるのであれば、OTCの追加購入を促す目的で、デジタルディスプレイに投資する価値があります。田舎の薬局では事情が異なります。薬局にたどり着くまでにかなりの距離を移動しなければならない場合、お客様は希望する薬の在庫があるかどうかを確認したいと考えます。このような場合、オンラインストアやメッセージングサービスを介した簡単な予約システムがあれば、簡単に解決できます。また、こうしたサービスを利用するのは若い世代のお客様だけではなく、年配のお客様もますますテクノロジーに精通してきており、その良さを理解するようになってきました。薬局用ロボットを導入している薬局では、ロボットが入荷を自動的に管理し、それに対応して事前に予約しておくことができるため、デジタル注文を受け付ける際の労力は比較的少なくて済みます。
2)外観の問題
薬局の担当者様からは、「デジタル化は若い人向きで、年配のお客様には敬遠される」という意見をよく耳にします。こうした点を完全に無視することはできませんが、地元の薬局に若いターゲット層を呼び込みたいと考えているはずです。では、どうすれば両方のターゲット層にアピールできるのでしょうか?その一例が、デジタルディスプレイと有形の棚を組み合わせた薬局のデザインです。1つにはこれにより、薬局を現代的に見せることができます。もう1つの良さは、共感できるイメージを使うことで、高齢層と若年層の両方のお客さまが恩恵を受けられるような心地よく魅力的な雰囲気を作り出すことができます。さらに、スクリーンを使って包装や価格、サイズを拡大し、澄んだ画面に商品をはっきりと表示することで、年配のお客様にも見やすくなります。
調査によると、OTC製品や化粧品メーカーからの広告映像を取り入れることで、待ち時間の気晴らしになり、テレビ広告でおなじみの商品の認知度をさらに上げることにつながり、追加購入につながります。
3) 個性の問題
デジタルソリューションの選択は、すべての薬剤師にとって個人的な判断です。その薬局やスタッフに合ったものでなければなりません。同時に、その薬局に合ったデジタルソリューションは、薬局を差別化し、個々のお客様にアピールできる可能性を秘めています。このように、デジタルソリューションは、OTC分野だけでなく、医薬品以外の分野や対面のカウンセリングにもうまく組み込むことができます。お客様とのカウンセリングでは、通常、製造業者から直接提供された最新の商品画像に対応するテンプレートを使用できます。もちろん、薬局ごとにカスタマイズしたテンプレートを作成することも可能です。
重要なのは、その薬局に合ったソリューションを見つけることです。そうすることで、お客様へのメリットが得られるとともに、競争においても決定的なメリットがもたらされるのです。
※海外の情報を掲載しています。すべての内容が、日本にあてはまるものではありません。
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朝は新聞をめくったり、ソーシャルメディアのチャンネルをチェックします。通勤途中にはバス停、ポスターやマルチメディア画面でいっぱいの壁を通り過ぎます。夜はソファに座ってテレビを見たり、雑誌を読んだり、タブレットでネットサーフィンをしたりすることもありでしょう。人は無意識のうちに広告を目にし、無意識のうちに記憶してしまうのです。こうした状況を避けることはほぼ不可能です。